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「Draw the Line」 Aerosmith [AEROSMITH]

今回はエアロスミス「ドロー・ザ・ライン」を紹介します。

この紙ジャケCDは2004年に購入した物なのですが、今回たまたま聴きたくなったのでその流れでブログにも載せてみた次第です。(^^ゞ

AEROSMITH-003.jpg


このアルバムは1977年末にリリースされたみたいですが、自分はまだ洋楽を聴くようになる少し前の時期でした。
自分の世代だとエアロスミスの第1次黄金期(1975・6年〜78年ぐらい)は残念ながらリアルタイムでの実感がないのです。同時期にエアロスミスとともに活躍していた、クイーンやキッス、さらにはチープ・トリックは、自分が洋楽を聴き始めた当時は周りでも大変人気があっただけに余計に不思議です。

今思うと当時のエアロスミスは洋楽聴きたての少年少女にとって、良さが解りにくいバンドって気がします。上に挙げた3バンドの場合、メンバーのキャラクターのうえに曲も意外とメロディーが解りやすい部分もあるから洋楽初心者でも入りやすいのです。
しかし、エアロスミスの場合はルックスもイケメンというよりは「ドロー・ザ・ライン」のジャケットでも解るようにワイルドなルックスでもありますね。サウンドもブルーズロックやストーンズをベースにしたハードロックなだけに、メロディアスというよりはリフやリズムの妙を聴かせるバンドだと思います。そういう意味ではある程度洋楽を聞き込まないと良さが見えにくいバンドって感じがします。

80年代後半以降、エアロスミス人気が第1次黄金期以上になったこともあってか、何となく「ドロー・ザ・ライン」の存在感がリリース当時に比べて小さくなった気がします。「ロックス」や「トーイズ…」などは現在でもアルバムの存在感が強いのに較べると残念な感じがします。
これはタイトル曲の「Draw the Line」以外のナンバーは現在ではライブであまりやらないこともあるのでしょうね。

この時期のエアロスミスは、ヒットから来るプレッシャーやドラック浸けもあったりで問題のあった時期でありながらも、このアルバムはまだバンドの勢いが残っているかんじはします。
音的には「ロックス」よりも鋭角的かつ隙間の多い音になっています。そのためかエアロスミスのベースになっている音楽性が良く出ていて殆どの曲は好きなのですが、どうしても6曲目の「Kings and Queens」だけは昔から馴染めないんですよね〜。(これはあくまで個人的な意見ですが…)

そういえばこの紙ジャケCDは2004年に出たのですが、マスターが1993年リマスター音源らしいのです。どうもエアロスミス側の指示でその時代のリマスター音源になったらしいのですが、今の時代に聴くと若干音圧が低いうえに音が平坦な気がします。
でも現在では『紙ジャケといえばソニー!』と言うぐらい完成度の高い紙ジャケCDを出しているソニーが本格的に力を入れたのが、このエアロスミス紙ジャケからだと自分は思います。

今回のジャケット写真は帯が見えにくいですが、実物をみると再現度は高いです。
中に内袋も入っていましたので、そちらの写真も入れておきます。

AEROSMITH-004.jpg


実はこの内袋の裏面はクレジット関係の記載がありますが、その下部に日本語で「日本のファンのみなさん、ありがとう。」と書いてありました。(これは国内版LPにも書いてありました)

やはりエアロスミスにとっても、このアルバムレコーディング前に来た日本にいい印象があったのでしょうね。


1. Draw the Line
2. I Wanna Know Why
3. Critical Mass
4. Get It Up
5. Bright Light Fright
6. Kings and Queens
7. Hand That Feeds
8. Sight for Sore Eyes
9. Milk Cow Blues



ドロー・ザ・ライン(紙ジャケット仕様)

ドロー・ザ・ライン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/07/07
  • メディア: CD



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コメント 4

Captain-T

お久しぶりです。
「ドロー・ザ・ライン」持ってましたよ〜。
でも確かCD化して最初のやつだったんで音悪くて売っちゃいました。
JEFF-ROCK さんの記事読んでたらまた聴きたくなりました。

カバーだけど9. Milk Cow Blues好きでした。キンクスもカバーしててよく聴き比べてました。キンクスの方がチープな感じですね。でもそこが良いんだけど。

私も6. Kings and Queensは駄目ですね。大味というか何というか私がエアロにマニアックに走れない理由がこういう部分なんです。

復活してからのエアロの快進撃はご承知の通りなんですが、私にはPUMPまでが限界でした。まぁゲット・ア・グリップもナイン・ライブスも持ってますけど聴きませんね〜。長過ぎるというか聴いてて疲れるというか。自分がもう歳なのか?

私の中のエアロの最高傑作は「トーイズ…」です。これぞエアロって感じ!(次点は「パーマネント...」売れ線好きと笑ってやって下さい。現在進行だったもんで。あとアイム・ダウンやってるし。)
by Captain-T (2008-11-10 00:12) 

JEFF-ROCK

>Captain-Tさん

ようこそいらっしゃいませ。

>でも確かCD化して最初のやつだったんで音悪くて売っちゃいました。
>JEFF-ROCK さんの記事読んでたらまた聴きたくなりました。

エアロに限ったことではないですが、最初のCD化の音ですけど60〜70年代ロックに関しては音質に関してはヒドかったですよね〜。
あの時代のロックが持つコクや深みが消えてしまってましたからね〜。(T_T)

自分も最初にCD化したストーンズとかツェッペリン聴いて、音質のヒドさに幻滅した記憶があります。とはいえ記事にもちょっと書いたのですが、エロスミスの音源については何でもアーティスト側の意向で昔の音源は1993年マスターでなければ駄目らしいのです。

1993年マスター音源は今のリマスター技術から比べるとちょっと劣りますけど、最初のCD化の音源に比べるとまともになっています。エアロの紙ジャケも再プレスを何回か行っている関係もあってか、中古でもいい値段で購入可能だと思いますのでこの機会に是非とも…。

「Milk Cow Blues」kinksもやっていますね〜。しかしエアロはカバーも結構決めてくれますよね。「パーマネント〜」のアイム・ダウンは自分も大好きですよ。そういえばビートルズ関連では「カム・トゥゲザー」のカバーも好きです。

>まぁゲット・ア・グリップもナイン・ライブスも持ってますけど聴きませんね〜。長過ぎるというか聴いてて疲れるというか。自分がもう歳なのか?

自分の場合は「ゲット・ア・グリップ」はOKですが、「ナイン・ライブス」以降は通しで聴くのはつらい部分はありますね。近年のストーンズにも言えるのですが、決め曲とそうでない曲との落差もあるかもしれません。しかもなまじCDだと収録時間が多いから無理してでも詰め込んだりとかするのでしょうね〜。
でも自分も「JADED」とか好きだったりするので、意外とエアロの売れ線部分って全面否定はしませんよ。(でも「ミス・ア・シング」は流石に勘弁ですが…)

>私の中のエアロの最高傑作は「トーイズ…」です。これぞエアロって感じ!

これはエアロを語る上で興味深いですね。エアロの最高傑作語るとき「トーイズ…」派と「ロックス」派に大体別れるのですが、実は自分は「ロックス」派なんです。(爆)
基本的にハードロックが全体的に好きは人は「ロックス」派が多くて、ハードロック以外のタイプの音楽が好きな人は「トーイズ…」派が多い傾向がありますね。(自分の場合は一番最初に買ったアルバムが「ロックス」っていうのもあるのですが…)

といいつつも自分も「トーイズ…」は次点で好きなアルバムです。でも「Round〜」のメタルっぽさが自分的には減点対象かもです。(あの曲に関しては個人的に「Kings and Queens」の駄目さに通じる部分があるので…)

何だか記事並みに長い文章になってしまいスミマセンです。<(_ _)>
これに懲りずお相手してください。(爆)
by JEFF-ROCK (2008-11-11 02:13) 

Captain-T

>基本的にハードロックが全体的に好きは人は「ロックス」派が多くて、ハードロック以外のタイプの音楽が好きな人は「トーイズ…」派が多い傾向がありますね。

なるほど〜、言われてみればそんな感じがしますね。「ロックス」も当然大好きなんですけど、前ほど頻繁にハードロック聴かなくなった自分が証明しちゃってるような気がします。まぁ原因はデッドと出会ったせいもあるんですけど(笑)。
確かに昔からあっちこっちいろんなジャンルの洋楽聴いてました。

>何だか記事並みに長い文章になってしまいスミマセンです。<(_ _)>
これに懲りずお相手してください。(爆)

こちらこそよろしくお願いします。JEFF-ROCK さんは洋楽を共に語れる数少ない同士ですから。(こちらの環境では相変わらず私はマイノリティです。)


by Captain-T (2008-11-11 08:13) 

JEFF-ROCK

>Captain-Tさん

ちょっとバタバタしていましてお返事遅れてスミマセンです。

>確かに昔からあっちこっちいろんなジャンルの洋楽聴いてました。

これは自分もそうですね。でも、例えばストーンズを好きになって聴いていくと、そのルーツにあるブルーズやR&Bなんかも聴いていったりしていくうちに好きなジャンルも広がっていきまた。
やはり色んな音を楽しみたいですよね〜。

>JEFF-ROCK さんは洋楽を共に語れる数少ない同士ですから。

いや〜っ。自分にはもったいないぐらいのお言葉ですね。ありがとうございます。<(_ _)>
合間を見てまたCaptain-Tさんのブログの方にもお邪魔させていただきます。
by JEFF-ROCK (2008-11-13 09:38) 

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